「…まぁ、こんな美しい人を手にかけるのは僕の美学じゃないんだけど殺し屋らしいし…仕方ないね。

大丈夫。ちゃんと死に化粧はするから。君の綺麗な血でね」


ニコニコ~と笑う劉涯。




美学ね…



あまりの気持ち悪いセリフに気分が悪くなる。



やっぱりこういう奴の思考回路は理解したくない。




「さぁ、お前ら。殺せ」



劉涯の合図とともに周りにいた男達は各々の武器を取り出すと「「「うおぉぉ」」」と言いながら私に向かってきた。



ん~…こういう光景、前にも見たことあるな。



まぁ、こっちとしては都合がいい。




“グイッ”



私はタイミングを見計らって
セットしていたワイヤーを引っ張った。