ある程度、私の正体も知っていて尚、その笑い。


ますます気に入らない。



「ずいぶん嬉しそうね。殺し屋が来たのに」



劉涯の周りの部下なんて青ざめているわよ。




「そりゃあ美しき君に出会えたんだ。
僕としては光栄なことだ」




光栄ね・・・


私、こういうゴタゴタと御託を並べる男は嫌いなのよね。




「まぁ、いいわ。私は任務を真っ当するだけよ」


私は短剣を握りなおした。




「殺し屋の君が来たということは、もっぱら僕達の同業者たちの依頼だろうね」



「さぁね。そっちの事情なんて興味ないし」



私はただ任務をまっとうするだけ。



劉涯はわざとらしく、ため息をついた。