「確かに、ただ者じゃねーとは思ってたが、ここまでとは…。
再度聞こう。お前の名を」


余裕綽々に笑う。



その態度が気にくわない。



「我が名はヒース。闇夜に咲き誇る冷血の花」



「ヒース?・・・・ははっ!これはいい!!まさか『若き殺し屋』に会えるとはな」


周りの部下たちはポカーンとしているが劉涯は1人で納得してまた笑い出した。




私のことを知っているのかしら?



「私の名を知っているの?」




「昔、知人に聞いたことがある。
長い黒髪に青いピアノをつけた実力者だと。
情報が少ないため、デマとも思ったが、君だとはな」


劉涯は嬉しそうに私を見る。