私は短剣を抜き、一瞬にして
近づき、笑った男の頸動脈を狙った。


まぁ、少し避けられちゃったから傷は浅かったけど。




「…くっ・・・!」



切られた男は首から流れる血を押えて、しゃがみこんだ。


苦痛に顔を歪める。



他の男達は予想外のことだったみたいで目を見開いて固まっている。


劉涯を除いてね。




私は短剣についた血を振り落とした。



辺りにピシャッと血が飛び散る。



「ねぇ、劉涯さん。あなたはわかってるんでしょ?私の雰囲気で」


私は冷たく笑いかける。




「…ふっ…ふっふはははっ!
すげーな」


劉劉のボスは大きく笑いだした。