だが、こいつが暴力団『劉劉(リュウリュウ)』のボス、劉涯(リュウガイ)。



見た目とは裏腹に実力は申し分ない実力者。




そいつの周りには10人ぐらいの男達。




「何者だい?お嬢ちゃん」


そのうちの1人の男が口を開いた。




部下の男達は私がまだ若い成りだからか余裕そうにニヤニヤしている。



ただ…劉涯だけはニヤリもせずじっと私のほうを見ているが。




「はぁ…」


私はため息をついた。




こういうのはどこも同じか。


ほんと…子供扱いされるのが1番ムカつく…!




私はフッと鼻で笑った。


「そうね。確かに私はあんた達より若いけど…」



“シュッ”



「そんな顔で油断しないのが身のためね」


私は冷酷に笑う。