“・・・・パンッ!”
「な、なんだっ?!」
煙幕の爆ぜる音が聞こたのと同時に驚く声と白い煙が部屋に広がっていく。
今ね。
私は部屋の中に入って即座にワイヤーを張り巡らす。
さぁ、どう出る…?
私は出口の前で息をひそめた。
みるみるうちに白い煙が消えて行く。
“ヒュッ”
まだ白い煙が残っている頃、横からナイフが飛んできた。
さすが噂通り。
即座に対応し、反撃してくる。
私はナイフをよけた。
そして、白い煙がなくなり辺りが見えた。
目の前に現れたのは色白く、一般的にはイケメンと言われるだろう整った顔の人物で
いかにも“暴力団”という言葉が似合わない男。