「…なぁんてな。大半は普通に高校生活を送ってほしかっただけなんだけどな」


ニッと冷さんが笑う。












こんな私だけど冷さんには
ずっとついて行こうと思う。













「――冷さん、仕事ある?」



「もう仕事するのか?もう少しゆっくりしていけよ」



「もう十分。着替えてくるわね」


私は鞄を持って奥の部屋に入った。



鞄の中からいつもの黒いワンピースを取り出す。


この仕事を始めてから変わらない服装。


これからは今以上に着る頻度も増えるのよね。




私は素早く着て、短剣を腰にしまう。


ワイヤーは常に持っている。




準備万端。





“キイ・・・・”



「ねぇ、冷さん。仕事だけど・・・・ッ!!」