「…いいって?」



今日も話してはいないけど。




「あいつ…ずっと月乃のこと見てたぞ。
お前が来てからずっと・・・」



「・・・そう」



わかってた。

話しかけては来なかったけど視線は感じていたから。



でも--



「そうだったらなに?」



今の私達の間には何もない。


もう全て絶ち切った。




「いいのか?話とかしなくてさ」



話・・・



今更、話なんてない。




「そんなのいらないわよ。
今のあいつは“光”の世界の人間だから」



自分と正反対な人間と話すことはない。



「帰るわね」



私はライに別れて、なんのためらいもなく学校を去った。