学校につくと体育館に入って置いてあった花を胸元のポケットにつけた。




花…


そういえば私のコードネームの由来も花だっけ。



胸元にあるのはピンク色の可愛い花。


私は闇にしか咲かない花。


大違いだけどね。




私はそのまま指定された席に座った。




そして長く無駄な卒業式を淡々とこなしていく。





「うっ…うっ…」



卒業式が進むにつれて、あっちこっちから泣き声が聞こえる。




やっぱり私にはわからないわね。



薄っぺらい関係で出来た友達と別れるのがそんなにも悲しいものなのかしら?





『これをもちまして卒業証書授与式を終了します』



やっと終わった…



私は卒業証書をもらって体育館を出た。