--月乃side--



“シャッ-”



目が覚めた私はカーテンを開けた。




今日は卒業式。


光の世界にいる最後の日。




天気はいかにも雪が降りそうな薄暗い曇り空。


私にとっては雲1つない晴れわたる青空よりは、ずっといい。




「時間ね」


私は制服に袖を通して家を出た。



きっと普通の女子高生とかなら寂しく感じるんだろうけど私は何も感じない。




冷さんに言われて通った高校3年間。


結局、なんの意味もなかった。




…ただ予想外だったのは、パートナーとなった山岸が赴任してきたこと。


まぁ、その分面倒なことが増えただけだったけど。





それも含めて…今日で終わる。


やっと終われる・・・