さっきのやり取りで、俺達の関係が全て否定された気がした。




月乃の口調は怒ってたけど、
あんな・・・


悲しげな目は初めて見た。




俺は…月乃にあんな目をさせるつもりでここへ呼んだわけじゃなかったのに…








ふと、上から白いものが降ってきた。


――雪だ。



その1粒の雪が俺の顔についた。




でも…



月乃が望んでるかもしれなくても…!




「認めっかよ…。あんな言葉」


俺はグイッと雪を拭った。














俺は絶対認めねー。


あいつが、闇の世界でしか生きる道がないなんてことはない。




あいつも……




きっと光の下で咲ける---