十字架--
そういえば前にそんな話したわね。
私が今まで殺した人達の命。
無断で奪って人生。
それは私ごときに許されない行為。
一生消えない罪。
私はその罪を背負って生きている。
殺す度に重くなる十字架。
生半可な気持ちなら背負えない。
“覚悟”がなければそれを背負って前へは進めない。
私はフッと笑った。
「どんなにその十字架が重かろうと、私は辞めない。
この気持ちはあの時から変わらないわ」
私は…何が起ころうと前に進みたい--
山岸は私の過去も事情も知っていてか強く言ってこない。
それでも納得いかねいみたいで顔は変わらない。


