私は大人しく山岸について行った。











立ち止った場所は…屋上。



ここでは何度も2人でいた場所。


私達にはうってつけの場所かもね。



むろん今は真冬。


屋上は風が吹いていて、かなり寒い。



でも、今の私達には関係ないほど空気が張り詰めている。




「話って?」


私はわざと聞いた。



「…わかってんだろ。仕事の話だ」



振り向いた山岸の目は…今まで1番真剣で、真っ直ぐだった。



「お前…将来どうするんだ?」



やっぱりそういうことか。



「どうするって、もちろん殺し屋になるのよ」



私の居場所は最早この表の世界にはない。



「殺し屋って…それは闇の世界に入るということか?」