ーッ!


そこまでしてヒースを…



その話でもライの気持ちがわかる。




「ヒースの態度が他の奴と違うのは、そういうライの心を知っているからだ」



冷さんのその説明で説明がついた。


あのヒースがあそこまで気を許している理由を。




俺の知らない2人の時間--



その真実が俺の心の中に重くのしかかる。



「なぁ、ラック…」


冷さんはグラスをテーブルに置いて俺の目をじっと見る。



「俺はライの味方をしてるわけじゃない。本当のことを言ったまでだ。

だけどな…お前はこのままでいいのか?」



ズキッ…



少し胸が痛む。