「そうだな……確かにライの言うとおりヒースはモテてたな」



「やっぱりそうなのか!?」



俺はガバッと起き上がった。



わかっていたことだけど、なんか嫌だ。




「落ちつけてって。まぁ、ヒースは全く相手にしてなかったよ。ほとんどの奴はヒースの容姿目当てだったからな」



「そうか…」



「でもな…、ライは違ってた」



ピクッと体が反応する。



「ライは…ヒースのことをよくわかっていた。
近寄りすぎず、それでも傍にいた。ヒースといい距離を常に保っていたんだ」



いい距離ー…俺は保てたのだろうか。



「それだけじゃない。しつこく言い寄る奴らをヒースの周りから排除してきたんだ。

ヒースを守るため」