--ッ!!




ライは不敵に微笑む。



ははっ。月乃が嫌がるわけだ。


ライは最初からわかっているくせに絶妙なタイミングでそれを出してくるんだからな。




「そ、それは…--」



それは……




「…なーんてね!いいよ、教えてやる!」



俺が答える前にライはニッと笑った。




「俺とね月乃が初めて会ったのは3年ぐらい前」



ライは屋上の外を見ながら懐かしそうにする。




「俺は殺し屋の組織に依頼されて、ある人物を殺しに行ったんだよ。
でも俺が行ったときにはすでに殺されていた。

で、そこにいたのがヒースだったわけ。

ヒースは別の依頼人からの仕事で来てた。

当時の月乃はまだ殺し屋になって日の浅い奴だった」