冷さんはそこまで計算してるんだから。



「じゃあ、私は帰る」



ライの背を向けて帰ろうとすると--














「なぁ、ヒース。最後に1つだけ」




ライが呼びとめた。



「……お前、鎖紺を倒したんだってな」





--ッ!!




私は思わず振り返った。




どこでそれを…


鎖紺の事件は冷さんがしっかり後始末をしてくれたおかげで
誰が殺ったかわからないまま。


そこまで大騒ぎにもならなかったのに。




ライはニヤリ笑う。


「ある程度、周りのサポートがあったとしても鎖紺を殺るってすげーじゃん」




たく…ライのこういうとこは嫌い。