悲痛な叫び。



でも……



私は腰にある短剣を手に取った。



「世の中は金じゃない。あなたに明日はないのよ」



“シュッ”


私は即座にターゲットの頸動脈を切った。



血を流しながらターゲットは倒れていった。


私は絡みついていた手をどけた。



世の中は“金”だけじゃない。


どこもかしこも“感情”が渦巻いているのだから。



「任務完了」



私はワイヤーと短剣をしまった。
















「--腕、あげたね~。ヒース」















そう言いながら、後ろから……ライが出てきた。



「ライ。なんでここにいるの?」



ライは呑気に頭をかいている。