サングラス越しに見える冷さんの目が俺の心を見透かしているようだった。



冷さんの言うとおり最近、月乃ともめることはあった。



そしてお互いの世界観にも…



その時、ハッとした。



もしかして……



「もしかして、月乃は……」



「月乃は最後にお前宛てに言っていたよ。

『闇は(ここは)お前の居場所じゃないってな』」



月乃…



俺の心の中は複雑だった。




冷さんは、ボッとタバコに火をつけた。



「まぁ…お前らの場合いろいろあるから簡単にはいかないんだろ?

しっかり話しあって決めな」



冷さんは少し困ったように言った。



冷さんの立場上、どっちの味方もできないからな。



「とりあえず明日、月乃と話してみる」



いきなりこんな紙渡してきてパートナー解約とか絶対納得いかねーからな。



手にグッと力が入った。