「うちでは勝手な行動を避けるためにパートナーを組ますときには『契約書』を書かす。

そして逆に両方、または片方の事情が悪くなった場合にこの『解約書』を書いてもらう決まりなんだ」



それって…



「俺らに都合が悪いことが起きたってことでスか?」



「これは俺が用意したものじゃねーよ」



そう言って冷さんは『解約書』の下のほうを指差した。



「えっ?」



そこには---













「月乃だ。月乃自身が申し立ててきたんだ」












そこには確かに『夜藍 月乃』の署名が書かれていた。



「なんで……」


「心当たりがないわけじゃないだろ」