--聖side--



“カランッ!”



俺はまた冷さんの店の扉を開けた。



昨日、仕事をしたから今日は休み。



まぁ、行くとこないしな。



「冷さん、ちわーす!」



「おっ!また来たのか、聖。
たまには違うとこに飲みにいかねーのか?」



と言いつつ冷さんはいつもの酒を出してくれた。



「いいんだよ。ここが1番落ち着くから」



家は1人だから、味気なく感じるんだよな。



俺はこうやっていつも通り冷さんとたわいのない話をするだけなはずだった。



冷さんからあんな紙を見せられるまでは…













「…なぁ、聖」



冷さんが少し真剣な感じで俺のほうを見た。



「ん?なんスか?」