--月乃side--



「はぁ~…」



私は家に帰って来てベッドに鞄を放り投げた。



相変わらず殺風景な部屋。



「なんか疲れた…」



私はキッチンに入って冷蔵庫から水を取り出して一口含んだ。




『表の世界で生きてほしい--』



ふとラックの言葉が蘇る。



最近のラックはそれが多い。



ラックも変わった。



すごく…人間味がある。



まぁ、私には関係ない。



そして…


私は仕事を辞めるつもりはない。



「潮時なのかもね…」



私はカレンダーを見て呟いた。





季節は冬。



外は冷たい風が吹いている。




まるで…私達の関係を表すように--