「山岸こそ、考えたら?

あなたは“光”。いい加減、光の世界に戻ればいいのに」



グサッ!と突き刺される月乃の正論。




「……」



俺は何も言い返せれない。




「帰ります。ごちそうさまでした」



月乃はチラッと冷さんのほうを見て店を出て行ってしまった。












「はぁ~~」


俺は大きくため息をついた。



「お前はほんと月乃に弱いな」


冷さんが笑いながら言ってきた。



なんか情けないよな、俺って…



俺はグイッと酒を飲んだ。














この頃は月乃との揉め事が増えていた。



特にお互いの『世界観』について。



だがその時の俺はそこまで深く考えていなかった。




それが…俺らの1番の溝のきっかけだった。