「--あんた何者よ…」

足達は一旦、抵抗を止め低い声で問う。





「殺し屋よ」



「どうして私がこんな目にあってるのよ…?」



足達は本気でわかってないらしい。


あれだけの罪を犯しておきながら…






「――ルールの1つでね」



ルール?


そんなルール俺には心当たりがない。




「悪いけど…あなたがこのまま生きると後々、面倒なことになりそうなのよね」



ヒース、何を言っているんだ…?





「あなた何が言いたいのよ…?」



足達も俺と同様、ヒースの言葉の意味がわかっていないみたいだ。





「ようするに…あなたの命は今日、ここで尽きる」




ゾクッ!



その言葉に俺は一瞬、背中に悪寒が走った。




本気…なのか…?