ヒースが2歩前に出て屋上の扉を閉めた。
「我が名はヒース。闇夜に咲き誇る冷血の花」
「ヒース?何それ?!」
冷静なヒースと比べて足達は頭に血がのぼっている。
「--殺し屋よ」
ヒースのその一言で足達の動きがピタッと止まった。
「…殺し屋…?」
「えぇ」
静かに…ヒースは足達の精神を追い詰める。
俺には出来ない、ヒースの得意な攻撃。
「だったら何?!そんなの全く関係ない!」
足達は逆ギレをして、怒声を混じりながらヒースに近づいて行く。
「私にだって雇ってる有名な殺し屋がいるんだからッ!
そいつにかかれば、あんただって―…!!」
いきなり足達の動きが止まった。