いきなり声が聞こえた。



えっ?



俺も足達も固まる。


でも姿は見えない。




「だ、誰っ!」


足達は辺りを見渡す。





“キィーー…”



屋上のドアがゆっくり開いた。














「ヒーっ!!」



俺はかなりびっくりした。


だってそこにいたのはヒースだった。



月乃の面影はなく、黒い服に青いピアスをつけた殺し屋、ヒースがいた。



俺が名前を呼ぼうとしたらヒースは自分の口に人差し指を当てたので慌てて口を閉じた。





「あんた何者よ?!」


足達はヒースを睨みつけている。


幸い足達は目の前にいるのが月乃だとは気付いていない。




コツ…コツ…--バタンッ。