「山岸先生、ご自分の立場をご理解しているんですか?あなたは命を狙われているんですよ」
そう言いながら足達は携帯を取り出した。
「私が携帯のボタンを1つ押すだけで刺客がくるの。先生が逃げる暇もないぐらいにね」
…今の俺には短剣しかない。
これで乗り越えられるか…
それでも夜の姿はバラしたくない。
「さぁ、どうします?」
俺と足達の距離がもうほとんどない状態になった。
「私と付き合うか、他の先生たちの後を追うか。どっちがいいですか?」
足達はここぞというばかりに笑う。
俺の頭の中は作戦をねるのに必死だった。
どうやったら夜の姿を隠したまま、この場をしのげるか。
「さぁ…!」
どうするッ・・・・!?
「それはあなたも同じでしょ?足達さん」