「あぁ」
俺は頷いた。
「とりあえず報告しとく。
あの殺し屋はやはり足達さんから依頼を受けてた。ターゲットは山岸でね」
「あの殺し屋…どうしてんだ?」
情報を吐いたんだ。もう用済みなはず…
「…死んだわ」
「えっ?」
もう始末したのか…?
「山岸、顔に出過ぎ。自殺したのよ」
「自殺…」
俺は内心ホッとしてしまった。
『死んだ』って聞いた時は、もしかしたら月乃が始末したかもしれないと頭によぎった。
顔に出るキャラじゃなかったけど、最近なんかダメな気がする…
「そんなことより…これからどうするのよ」
「どうするって…」
「わかってるでしょ。足達さんのこと」