「冷さん、あの女は?」


「俺の知り合いの病院にいた。命に別状なかったし、今日の朝目覚めたんだが…」


冷さんの顔が曇った。






「…自殺しやがった」






えっ…?



「自殺ってどういう意味ですか?」


「無論、病室には自殺できるような道具はなかったし、窓もドアも簡単には開けれないようにしてあった。

だが…トイレに行ったとき、掃除道具で鏡を割って…頸動脈をきった」


「・・・そうですか」



残念だけど仕方ない。



これで…貴重な情報元が消えた。




「まぁ、こっちでも調べたがターゲットも依頼人も俺達の予想通りだった」


最後の2枚の写真には足達さんと…山岸が写っていた。