「あぁ。一応な」
そう言いながら冷さんは私に数枚の写真を渡してきた。
1枚目の写真は、あの女の写真。
昨日、見た姿と違って普通の服を着ていた。
「まぁ、本当の姿とか名前とかどうでもいいだろ?」
「えぇ」
あの女の素性はどうでもいい。
私が知りたいのは所属していた組織、ターゲット、そしてその依頼人。
「まず、組織だが…次の写真を見て見てみろ」
私は冷さんに促されて1枚写真をめくった。
そこには目に大きな傷を負っている男が写っている。
「組織の名前は『GD』といってな、その写真の男がボスだ」
ふ~ん…
確かにいくらか修羅場はくぐっているようね。
「まぁ大きい殺し屋集団だな」