…それでも女は答えない。



---終わりね。



まぁ、死んでも組織の情報を漏らさない忠誠心は認めてあげる。


だから…




「最後に教えてあげる。
さっきあなたは私のこと聞いたことあるって言ってたわよね。それって…

『長い黒髪に見えない武器、青いピアスを持った女』じゃない?」



すると女の顔がハッとなった。




「あなた、まさか…!」


「それじゃあ…ばいばい」


私は冷たく笑ってワイヤーをひいた。



“シュッ”


ワイヤーは狙い通り女を切りつけた。




最後に私の正体を教えただけでも有り難いんだけどね。



私は素早くワイヤーを回収した。



周りには相変わらず人の気配はない。


この女は単独みたいね。



私はすぐに用意しておいた袋に女をつめた。






「ヒース!」