「さて、いろいろ吐いてもらうわよ。まず…誰からの依頼なの?」
たぶん、足達さんだろうけど確信がほしいからね。
「…知らないですわ」
さっきから、この女はこればかり。
「本当、に?」
私は女に巻いているワイヤーを少しきつくした。
女は一瞬、痛そうな顔をしたが口を開こうとしない。
「…まぁ、いいわ。質問変える。
どこの組織の者?」
「・・・・」
この質問も駄目か。
全然収穫がないから少しイライラしてきた。
「最後の忠告よ。
どこの組織か答えなさい。
それとも…何も言わずに死ぬ?」
これが本当に最後。
私の顔も見られたことだし、それ相応の対処をしないといけない。


