とりあえず狙われやすいように暗く狭い路地に入った。
いくら大丈夫であっても命を狙われて、しかもそれを誘うような場所に自ら入って行くのは気分はよくないなι
「っ--!」
すると嫌な殺気を感じた。
だが、俺は振り返らずに進む。
--月乃side--
今回の仕事は山岸の護衛。
まさか山岸が狙われるなんて夢にも思わなかった。
私が足達さんの告白シーンを見たのは本当にたまたまだった。
確かにびっくりしたけど私はそれよりも教室を出て行く足達さんの顔のほうが衝撃だった。
あの…冷たく憎しみに満ちた顔。
こうして私が山岸の護衛をして数日がたった。
確実に山岸を見ている人物の気配はある。