―『とにかく大丈夫だから』
「わかった。俺も今向かっているから」
―『了解』
また通信機が切れた。
予想以上に多い警備。
なんだか嫌な予感がする…!
***
どういうことなのっ?!
さっきから警備の人間が次から次へ出てくる。
予想では4人だったのに今で15人目を倒した。
これは何かあったな…
なんとかして私は例の扉の前に着いた。
そしてカードを通して暗証番号を打つと鍵の開く音がした。
いよいよか…
私はゆっくり扉を開けた。
部屋の中は薄暗い。
目の前には大きな窓ガラスで外の夜景が見える広い部屋。
確かここにターゲットがいるはずだけど…
「よく来たな」
声と同時にパッと電気がついた。
横を見るとターゲットの弓極と巨体の男2人がいた。
「警備の人数を増やしといてよかったよ」


