「ラックに外で話しかける必要ないでしょ」


そうキッパり言って月乃は短い階段をおりて奥の部屋に入ってしまった。




「ったく…」



相変わらずの態度だな。




「ラック振られたな」


冷さんに笑われた。



あの事件があってお互いの過去や思いを知ったから少しはあいつに近づけたかと思ったが、まだまだなのか?



俺も奥の部屋に入り、そして冷さんが書類を持って部屋に入った。




「冷さん、仕事は?」


「あぁ。今日は無しだ。話があって呼んだんだ」



するとヒースの顔が一気に不機嫌に。




「…それって私の怪我ですか?」