「別に関係ないでしょ。にしても足達さんと何かあったの?」


「…告られたんだよ」



見ていたくせに…けどあえて言った。




「へぇ~」


自分で聞いたくせに、月乃は興味なさそうに言った。




「それがどうした?」


「いや…。教室から離れた足達さんの顔が不気味だったから…」


そういう月乃の目が一瞬キュッと細くなった。




「まぁ、いいわ」


「そういや、どうしたんだ?俺に会いにくるなんて」



俺が会いに行くのはよくあるが月乃からは久しぶりだ。




「伝言よ。冷さんからのね」


「冷さんの?なんでお前に伝言頼んでんだよ?」


「…山岸は携帯あんまり見ないからでしょ」


月乃の冷たい視線が突き刺さった。