けど、それはラックのせいじゃない。



私が殺し屋を続けて得た感情だ。



それに……



「私が“光”にって…そんなわけない!優しさなんてない!

私は“闇”だ!

闇の住人であり、闇にしか咲かない花よ!」



私は大きな声で言いきった。



私は身も心も闇に染まっている。


それは昔から変わらない。



今も、そしてこれからも…



鎖紺が何故そんなことを言うのかわからない。



すると鎖紺はフッと笑った。




「そこまで言えるんなら“闇”か。
・・・・殺れや『闇夜に咲き誇る冷血の花』」





「――さようなら…鎖紺」






私は引き金を引いた。






“パンッ!”






部屋に乾いた音が響いた。