ちょうど鎖紺の部下達の相手が終わったみたいだ。



「お前…!その傷」



ラックは私が刺されたことに気付いた。



まぁ、さっきから私も鎖紺も血を流しているから床は血だらけだから、わかるのは無理もないか。



「問題ない。……それより、さっき投げたのラックでしょ」



私は少し離れた位置にあるクナイを見た。



鎖紺が投げた鎖の方向を変えたのはラックが投げたクナイがぶつかったからだ。



今時、クナイなんて持ってることも驚きだけど…今はどうでもいいわ。



「いくら手を出すなっつってもあんな状況見たら、ああするしかねぇだろ」



ラックが頭をかいた。



確かに、そのおかげで私は助かった。