頭の中ではわかっていても体がその場から動かない。





このままじゃ・・・・死ぬ…





そう悟った瞬間、




“カンッ!”




金属のものが当たる音がした。



よく見たら鎖が何かにぶつかって進行方向が変わって床に落ちた。



予想外のことでか鎖紺も動いていない。



チャンスだ!



そう思って私は即座に鎖紺の後ろに回り込んで鎖紺の周りにワイヤーを張った。



これで鎖紺は動けない。



鎖紺も自分の周りのワイヤーに気付いたのか一歩も動かない。




「これで終わりね」



私はフッと笑った。



「ヒース!大丈夫か?」


ラックが近づいてきた。