私やラックのような理由がない者以外は血を見ると興奮するものが多い。



ほんと…



「趣味悪いわね…」



私はそう吐き捨てた。



「まぁ、そう言うな。楽しもうや。この殺し合いを」



鎖紺の笑い方がどんどん不気味になってきている。



エンジンがかかってきているのかもしれない。



急いで決着をつけなければ…



私はワイヤーをあらゆるタイミングで放つが鎖紺も負けじと鎖を放ってくる。



やっとワイヤーが当たったと思っても腕で大した出血にはならなかった。



鎖紺は両手にナイフを持って襲ってきた。



仕方ない…




私は賭けに出た。