いくら格は私達より下とはいえ実力はある。



しかもこれだけの人数。




男達は殺る気まんまんみたいだし…



ラックが1人で相手するのも容易ではないだろう。



「ヒース…。
絶対、さっさと終わらしてお前のサポートしてやるからな」



ラックがビシッと言った。



ほんと…あなたのそういうところは変わらないか…



「あなたのサポートなんていらない」



私が鎖紺と目を合わせると鎖紺はニヤリと笑って



「殺せ」



その指示に従って男達はラックに襲いかかった。




でも私はそれに構っている場合じゃない。




私と鎖紺は未だに目を合わせたままで動こうとしない。



お互いに相手の様子をうかがっている。