すると鎖紺の後ろから多くの男達が入ってきた。



やはり鎖紺と一緒にいたか…



「ええか!お前らはヒースに一切手ぇだすな!ラックを殺せ!

ヒースは…俺が殺る」



鎖紺はニヤリと笑って鎖紺の武器、鎖(くさり)を取り出した。



鎖紺は本気だ。



「ヒース!」



ラックが後ろから私を呼んだ。



「来ないで」



私に近づこうとしたラックを私は制止した。



「これは私の戦いよ。邪魔しないで」



なんとなくわかっていたかもしれない…



鎖紺と戦うとすれば1対1になることを。



それが避けられない道だということを。



「それに…ラックには相手がいるでしょ」



鎖紺の部下達は私の隣を過ぎてラックを囲んだ。