部屋には大きなイスと机、本棚しかない。



「誰もいないな」



ラックは部屋を見渡す。



この部屋にはどこにも隠れる場所はない。



でも…嫌な予感が止まらない…!



逆に大きくなってる。



奴らはどこに…?















「よう来たな。ヒース、ラック」











突然、頑丈な扉が開いた。



そして、そこには今もっとも出会いたくない人物。





「--鎖紺-!」




「ヒース。元気そうでなりよりやは」



わざとらしく鎖紺は笑う。



「すでに帰ってきていたのね」



「いつもなら、もっと遅いねんで。でも今日はなんか知らんけど嫌な予感がしてなぁ。
はよ帰ってきたんや」