それは光の、表の世界では見つからなかった。
だから私は闇の、裏の世界に足を踏み入れた。
私が殺し屋になったとき冷さんは言った。
『ここが月乃の…ヒースの居場所だ』
たったそれだけのことだったけど当時の私には、すごく嬉しかった。
今でも鮮明に覚えている。
殺し屋を通じていろんなものを見てきた。
憎しみや悲しみ、怒り…そして喜びや虚無感。
それに直(じか)に触れてきて少し変わったなって思う。
でも…私という存在はなかなか見つからない。
そしてもう1つ大きな出来事があった。
それは“ラック”との出会い。