私がここに監禁されてから毎朝朝食が運ばれてくるときに
鎖紺は昨日の出来事を一方的に話しにくるのに今日はその姿がない。
「鎖紺さんは早朝から組織の会議に呼ばれています。夕方には顔を出すと言っていました」
そう言って男は部屋から出て行った。
「ふ~ん…」
組織の会議か…
特に興味もわかず、私は運ばれた朝食に手を伸ばそうとしたが、すぐにやめた。
お腹はすかないが、どこかだるくて簡易ベッドに寝転んだ。
「私はどうしたら、いいのかしら・・・」
鎖紺の仲間にはなりたくない。
死のうと思ってもここには自殺できるものがない。
ご飯を食べないでいたら、きっとあいつらに点滴とかされて邪魔される。