「普通は殺すんだが俺はその瞳に吸い込まれそうになりながら答えた。


『そうだよ。俺らは裏の、闇の世界の人間だ』てな。



そうしたら、あいつはなんて言ったと思う?


『闇の世界には、こっちの…光の世界にないものはあるの?』て。


普通の中学生が言う言葉じゃねぇよな」


冷さんの言葉1つ、1つが俺の心に響き渡る。






「俺は『確かに光にないものはある』と伝えたら
月乃は『闇の世界に行きたい』と言ったんだ。

その時の月乃は真っ直ぐだった。



だから俺は月乃を試した。そして殺し屋の技術を教えた。


ワイヤーも剣術もその他もろもろあっという間に使いこなしやがった。

出会ってから1年もたたずに、あいつは殺し屋となったんだ」