―――――――――――― ――――――――― “カランッ” 私はいつも通りに冷さんのバーに行った。 「よぉ!月乃」 「冷さん…お水ちょうだい」 私はバーのイスに座った。 今日はさすがに疲れた。 「ほらよ」 冷さんは1杯の水をくれた。 私はそれを一気飲みしてテーブルに置く。 ラックはまだ来ていないみたい。 「……あいつらがまた来たらしいな」 冷さんは真剣な顔つきで静かに言った。 やっぱり冷さんのとこにも情報は入っていたか… 「…えぇ。迷惑な話よ」 私はグラスをギュッと握った。