本当はこんな組織とは関わりたくない。 「……確かに有能な奴はおる。だけど俺はお前に頼みたいんや。裏ではかなり有名になりつつある『冷血の花』に」 「それでも断るわ」 私は鎖紺の横を通った。 これ以上、何も話すことはない。 それに…こいつらとは一緒にいたくない。 私が廃工場から出て行った後、後ろから鎖紺が不気味に笑い、 「まだ始まったばかりやで。ヒース」 という言葉を言われているとは知らなかった。