「…クスッ。今回は許してあげる。
でも、今度からは相手が自分より格上か格下かぐらいは見極めなさい。そしてそれ相応の態度をとることね。
死にたくなければ…ね」
そう冷たく笑った。
それに対して鎖紺の部下達の顔が青くなっていく。
これで、もう私をガキ扱いすることはなくなるわね。
「堪忍やったな、ヒース」
鎖紺がさっきとは打って変わって苦笑いで謝ってきた。
「あなたが助けるなんて珍しいわね」
去る者、追わずなタイプなのに。
「こいつらまだ入って2年目やから自分や周りのことがわかってないんや」
「そう。なら、ちゃんと教育するべきね。
無駄な命をおとしたくないのなら」


