「てめー。鎖紺さんをタメ口のうえに呼び捨てまで。舐めんじゃねーよ!」


すると1人の男が私にメンチを切ってきた。



たぶん、周りにいるのは鎖紺の部下なのだろう。






「やめとけ、豪」



鎖紺は前に出てきた男を言葉で制したが男はそれを無視して続けた。





「つーか、鎖紺さん。探していた“ヒース”ってこいつだったんですか?!

どう見たって、ただの女のガキじゃないですか。
こんなやつに仕事を頼むなんて納得できませんよ!」





ーっ!


今の言葉で私はムカついた。



どいつもこいつも、ガキ扱いしやがって…!




無駄に血を流すのは好きじゃないけど今すぐにでもこいつを黙らしたくて私は倉庫に来たときに放ったワイヤーの罠を引いた。